第26回茨城建築文化賞議会議長賞

常陸太田市立峰山中学校

新しい教育空間を求めて

既存校舎が老朽化してしまったため、耐震化を図るために校舎の改築を行った学校である。
自然豊かな田園地帯の中にある中学校で、この地がもつ豊かな自然環境と融合した、穏やかでぬくもりのある学校づくりと、機能性を重視した配置計画を行った。
仮設校舎を用いずに既存校舎を使用しながら工事を行うことで、合理的な建て替え計画を実現。

多様な学習空間をもつ学校

図書閲覧や自習、情報探求などの機能を満たし、生徒の自己教育力を育成する学習センターを学校の中心に位置づける。
学習センターは普通教室との連携や特別教室、管理部門などとの有機的なつながりによる多様な学習環境を創出した。
生徒の生活の場である普通教室ゾーンは全室南面の健康配置とし、1フロアに集約して学年ユニット形式とした。

地域に融合する建物デザイン

周囲の家並みや自然に融合する低層2階建て校舎とした。
山なみの稜線に呼応したシンプルな形態と透明感のあるデザインにより軽快な佇まいを創出。

自然力の活用と融合

学年ユニット及び教科ユニットは南面配置とし、日照・採光・通風等の良好な教育環境を生み出す。
光や風をふんだんに取り込むライトコートを設けると共に、ライトコートに面してバランスサッシを設け、自然力を活用することで照明や空調設備の使用を極力縮減することを目指した。
また、軒やバルコニーによる外壁の保護や、吹抜け部分へのメンテナンス歩廊の設置等、メンテナンス性を向上させる事で、建物の長寿命化を図った。

住所 茨城県常陸太田市
竣工日 2010.12
建築面積 3,147.74㎡
延床面積 4,886.80㎡
構造 鉄筋コンクリート造 地上2階

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